タイムスリップとは…過去に撮った写真を紹介することです。
会社の旅行が終わってから初めて迎える休日。
なんとなく旅行気分の抜けない僕は、どこかに行きたくてウズウズしていた。
しかし…お金がない…。
仕方がないので、定期でいける範囲…上野に向かった。
上野ばかりで飽きる…と言うことはあまりない。
上野はいつ来ても面白い。
必ず新しい発見があるし、散歩や考え事をするには最適な場所だと思う。
木漏れ日に当てられながら、公園を進む。
うるさくもなければ、静か過ぎる事もない。
時々吹く風が、難しい事柄や嫌な事を全て運んでいく。
自然と足もリラックスし、その速度を緩めていく。
邪魔なものがない時の方が、前には進めないものなのだな…と誰に言ったか分からない皮肉まで飛び出す。
一気に開ける。
こういう場所はかえって不安になるのは、動物の本能なのだろうか。
お気に入り。
さて、次は上野から歩いて秋葉原に向こう。
落ち着いた後は騒がしいのが欲しくなる。
甘いものを食べてたら、辛い物を食べたくなることは…そんなにないか。
途中、飛行船が飛んでいるのを発見。
この辺りでは良く見る光景だ。
一体何処から飛んでいるのだろうか?
秋葉原に着くと、ドンドコドンドコ、体に響くほどの音が聞こえた。
どうやら今日はお祭りだった様子。
騒がしいのが欲しいとはいえ、これはちょっと刺激が強い。
お祭りってなんだかいいですよね。
なんてったって、世界に共通して存在しているのですから。
人々がまるで狂喜しているかのように見える。
お祭りと聞くと、人々は集まり、一心となって騒ぎ立てる。
誰も彼も、隔てなく。
人間は社会的な動物だから、共通の認識をつくりたがる。
お祭りは、そういった人間の本能にヒットしたものなのだろう。
ええじゃないか、ええじゃないか。
一心不乱に何かに打ち込む姿は美しい。
祭りもまた美しい。
祭りの余韻は、電車に乗ってもまだ、海から上がった直後に残る波の感覚のように、ずっと残り続けた。
おわり。